第1章 彼への思い…そして懺悔
冷たい風が心を吹き抜ける。
目の前には私の大好きな彼…大事な守護者…。
でも、あの時から…
私と彼は。
鏡夜「父さん!母さん!」
母「ううぅっ…鏡夜…母さんも父さんももう側にいれないみたい…ごめんなさいね…。」
鏡夜「嫌だ!!父さん!!母さん!!行かないで!!俺を一人にしないで!!……。」
ベーア「………。」
鏡夜「うぁぁぁぁぁ!!…お前が、お前がぁっ!!」
ベーア「?………。」
鏡夜「お前がっ!!父さんと母さんをっ!!許さない!!…。」
ベーア「お兄…わたし」
鏡夜「五月蝿い!!…俺は強くなって…月の姫のお前を殺す!!……覚悟しておけよ!!……。」
私が………殺した?……。
記憶が剥がれ落ちたみたいに…何も思いだせない……。
何も何も何も何も何も何もナニもナニもナニもナニも……。
私は……
彼らを殺してなんてないわ。
彼は勘違いしてるわ。私は良い子だもの。殺戮なんてしないわ。
そう、良い子だから…。