第3章 「初めて…しちゃう?」【裏】
「ん…はぁっ、そんな、こと…。」
違うと言いたいのに、征十郎はお構いなしに私の口内を蹂躙する。
舌が絡めとられて、呼吸すら、征十郎の思いのまま。
「ない?本当に…?」
くちゅくちゅと口内を攻めながら、征十郎は私のパジャマのボタンを外す。
「んっ…征十ろっ…。」
ふわりと、征十郎の手が私の胸に触れる。
「はぁ、好きだよ。」
微笑む征十郎はその声で、手で私のことをどろどろに溶かしていく。
「征っ…私もだよ。」
こんなに優しく触れて、私のことぐちゃぐちゃにするのに、征十郎は最後まではしない。
溶かして熱くして、私がもう無理って思うところで、いつも征十郎はやめてくれる。