第2章 「これからは全部僕のものだね。」
「でもだってマネージャーとしての仕事があるだろう?」
もちろん、洛山でもマネージャーとして傍にいてくれるよね?
「当たり前だよ。」
「だったらやっぱり、家事は分担しよう。」
そう言ってくれる征十郎が愛おしくて、向き直って抱き着く。
「ありがとう、大好き。」
「僕もだよ。明日、家具を見に行こうね。一緒に選びたくてベッド以外はまだなんだ。」
優しく私を抱きとめてちゅっと頬に触れる唇。
「、これからは全部僕のものだね。」
そう言って征十郎は私の唇にそれを重ねた。