第7章 鍋パーティー*赤司征十郎
*赤司side*
そんな企みを知らずにの家に向かう僕はどこか足取りが重い。
嫌な予感がする。
『あ、いらっしゃい』
「ああ。玲央達はまだ来てないようだね」
『あ、う、うん!でもそろそろ来る頃かなーなんて……』
「そうか。なら先に上がらせてもらうよ」
『どうぞっ!!』
……何か怪しい。というか隠せていない。
このの慌てぶりに、これから何かが起こると確信した。
「もう鍋は出来ているね。が作ってくれたのか?」
『えーっと……お、お母さんが出掛ける前に用意してくれたの!うん!』
「そうか、お前の鍋じゃないのか。残念だよ」
『へっ?!』