第7章 鍋パーティー*赤司征十郎
*さんside*
どうやらその袋の中にはワカメと紅生姜が入ってるらしい。
なんとなく察しがついた。
……実渕先輩の言う通り私もなんだか怖い。
「先ずはワカメっしょ!」
「ちょっと手を洗ってちょうだい!」
「オレ肉入れていいか?」
「アンタいつ肉買ったのよ!しかもブロック肉!」
「いつってお前らとさっきスーパー寄った時だよ」
「もういいわよ!」
『ははは……』
赤司くんの好きな食べ物は湯豆腐。
でもただの湯豆腐じゃ物足りないから鍋ってなったんだけど……
「見てレオ姉!こんだけ細かく切ればワカメってバレないっしょ?!」
「なんかもうペースト状じゃない」汗
「紅生姜のみじん切りってやつも出来たぜ!」
「アンタまな板が傷だらけじゃない!どんだけ力強いのよ!」
「ありがとよ!」
「褒めてないわ」呆
その鍋に……赤司くんの嫌いな食べ物を混入させようとしています、この先輩達。
あ、黛先輩にも声掛けたんだけど「オレはいい。土産話楽しみにしてる」と断られてしまいました。
土産話って……黛先輩はこの企みに気付いていたんだろうか。