第2章 おんぶ*火神大我
*おまけ*
「火神くん!」
「あ…?何だよお前……また来たのか」
「た、たまたま近くを……」
「通っただけ。なんだろ?聞き飽きたぜ」
「むっ……」
「オレに……会いたいからじゃねぇのか?」
「えっ?!そ、そんな事ないよ!火神くんなんて!」←
「そう言われるとイラッと来ちまうんだけど……まあいいわ」
「ご、ごめん……」
「別に怒ってねぇよ。……寧ろ嬉しいぜ、お前が来てくれて」
「え?何…?」
「何でもねぇよ。それより顔……もう大丈夫みてぇだな」
「あ、うん。お陰様で」
「アン時は悪かった、マジで……」
「いいよ別にっ。火神くんにおんぶしてもらえたし……ちょっとボールに感謝」
「あ?今なんつったんだよ」
「ううん、何でもない!ねぇ途中まで一緒に帰らない?」
「……送ってく。くれーし」
「いいの…?」
「あ、ああ。危ねぇだろ」
「また頭掻いてる」
「見てんじゃねぇよ!ったく……行くぞ」
「あ!待って…!」
「あ、わり。お前チビだから足短けーんだったな」←
「酷いなぁ……。あっ……」
「……て、手ぇ繋げば置いてく事ねぇだろ?」
「うん……そだね……」
「ちゃんと握っとけよ」
「うん…!」
*終わり*