第2章 序章
「若原さーん!」「無理です!」
「わっかはーらさーーん!」「無理!」
「若原さんっ!」「No thank you!!!」
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さて、本多くんからの友達申請は2週間も続いています。
「2週間も飽きないなぁ、あの人も…。私なんかと友達になっても面白くないのに…。それに………」
それに、私と友達なんてなったら絶対…。
本多くんの気持ちは嬉しいけど、無理なものは無理なんだ。
「はぁ〜…。何とかならないかなぁ…」
「何が?」
「本多くんのことよ」
「俺がどした?」
「いやだから本多くんが……………へ?」
何か誰かに聞かれたような………。
俺?まさか、本多くんじゃないよね!ないないない。
パッと声のする方へ顔を向けると、横にいたその男子と目が合った。
「まさか俺と友達なってくれるの?!」
本多くんでした。
「ぎゃああああああぁぁぁぁあああぁあ!!!!!!」
女の子じゃないような悲鳴が私の口から出た。
き、聞かれてた!?!
「びっ…くりしたぁ…。てか、俺と友達なってくれんの!?ねぇ!」
「いやいやいやいや、今まで通り!無理です本当無理です!いい加減諦めてください!」
私が手をバタバタと降ってその場から離れようとする。
しかし
「ねぇ」
本多くんがその手をパッとつかむ。私はドキっとした。
そして、私を悲しそうな目で見つめてくる。
「なんで、そこまで拒絶するの?何か理由があるの?」
じっと眺めてくる。眺めてくるその瞳には、茶色の目をしているのでまるで、目の中に向日葵が咲いてるような綺麗な瞳。
私はその綺麗な瞳に負け、その場で黙りこんだ。
「………どうした?そんなに……言えないことなのか……?」
私はぐっと手を握りしめ、ゆっくり頷いた。
「そっ…か……」
これで諦めるよね…
「じゃあさ!ゆっくりでいいから、俺と昼休み、話そう!弁当食べながらさ!」
「え?」
「それならいいよね!!ね!?」
本多くんの精一杯の勢いに負け、頷いてしまった。
「よし、決定だな!じゃあ明日から、屋上で食べよう!そして若原さんのこと、いろいろ聞かせて?」
本多くんがあまりにも無邪気に笑うので、私はその笑顔に負けて、頷いてしまった。展開が早すぎ…
私はこの男に負けっぱなしだ…。
そして私と本多くんの日常が始まった。