第8章 練習試合の後
公園にて
黄「こうしてちゃんと話すの久しぶりっスね」
黒「はい」
黄「そういえば緑間っちに会ったスよ」
黒「…‼︎ 正直あの人はちょっと苦手です」
『確かに、真ちゃんとテツ君が仲良くしてるとこあんまり見たことないかも』苦笑
黄「けどあの左手は半端ねーっスよ。蟹座が良い日は特に」
黒「はい…」
『そうだね…』
黄「ま、俺が話したかったのは緑間っちのことじゃなくて… 理由を聞きたかったんスよ。何で全中の決勝が終わった途端、姿を消したんスか?」
『‼︎‼︎』
黒「……帝光の理念に疑問を感じたんです」
黄「スポーツなんて勝ってナンボじゃないスか‼︎ それより大切なことなんてあるんスか⁉︎」
(黒子っちもっちと同じこと言うんスね…)
(涼太…)
黒「僕もこの前までそう思ってました。だから何がいけないかはまだハッキリ分からないです。ただ、あのとき僕は何かが欠落していると思った。そしてあの頃僕はバスケが嫌いだった」
(テツ君…)
黒「だから火神君に会ってホントに凄いと思いました。心の底からバスケが好きで、ちょっと怖い時や腐った時もあったみたいだけど、全部人一倍バスケに対して真剣だからだと思います」
黄「……やっぱ分かんねっスわ」
(黒子っちもっちも…)
黄「けど1つ言えるのは… 黒子っちとっちが火神を買う理由がバスケへの姿勢だとしたら… いつか決別するっスよ」