第30章 ストバス
紫原side
(何で俺がちんに怒られなきゃいけないんだし〜。ほんとのこと言っただけなのに〜)
俺はそう思いながらゴールの前に立ってた
そしたらさっき俺に話しかけてきた奴がダンク決めてきてさ〜
木吉「ま、忘れられちまったもんはしょうがない。バスケで思い出してもらうしかないな」
なんて言ってきた
(あ〜、思い出した〜。コイツ中学のとき試合でボロカスにしてやった奴だ。なのにいつまでも一生懸命でさ〜。無駄な努力する熱血バスケ大好きっ子。俺の1番嫌いなタイプの奴)
「いや、もういいよ。思い出したし、木吉鉄平。おかげでヤル気が出ちゃった〜。忘れたままの方が良かったかもよ?」
木吉「……。」
(コイツもちんと同じ学校なんだ…。つくづくイライラするな〜。ほんと、どいつもこいつも… 捻り潰したくなる)
side
私はすぐ近くのテントから試合の様子を見ていた
(あっ君さっきの態度もあれだけど…。相変わらずOFには参加してないんだ…)
すると急に大雨が降り出して、試合は一時中止になった
大我は納得していないみたいだったけど、氷室さんの言うことの方が正論で大我も黙ってしまった
そして氷室さんは「せっかくの再会だ。土産を置いていくよ。好きに守って良いぞ」と言ってシュートを放った
放たれたボールは大我のDFの手をすり抜けリングを通る
(え…⁉︎ 今何が起こったの……⁉︎⁇)
私と大我や、誠凛の皆は驚いた顔していた
(それに氷室さん… 再会って言ってたけど、大我と知り合いなのかな…?)