第28章 洛山を従える者
洛山side
無事優勝することができ、控え室にいる部員たちは喜ぶというより安堵のため息をつく者ばかりだ
葉山「赤司がいなかったけど普通に勝てたねー‼︎」
実渕「そうね。あっちもキセキの世代が出てないみたいだったし」
根武谷「うぉーー‼︎ 腹減ったーー‼︎ 牛丼食いてーーっ‼︎」
実渕「永吉、うるさいわよ(怒) それに試合前にあんだけ食べておいて、アンタまだ食べる気⁉︎」
根武谷「動いて腹減ってんだから仕方ねーだろー」
実渕「ったく〜」呆
黛(ほんとこいつらうるさいな……)イラ
主将の赤司は記者からのインタビューを受けているため、部員たちは控え室で待機ということらしい
葉山「俺喉乾いたからそのへんの自販機でジュース買ってくるー‼︎」
実渕「ちょっと小太郎‼︎ 征ちゃんが戻ってくるまで待ちなさいよ‼︎」
葉山「大丈夫だってー♪ 赤司が戻ってくる前に先に戻れば良いだけじゃーん」
根武谷「あー、俺も行く」
そう言って、2人は控え室から出て行ってしまった
実渕「んもうっ‼︎ あの馬鹿2人は集団行動っていうのが出来ないのかしらっ」怒
葉山と根武谷を監視するため、続いて実渕も控え室を出て行った
黛「やっと静かになった…」
彼は控え室に残り、ラノベの続きを読み出したのであった
目的の飲み物を買い、3人は控え室までの廊下を歩いていた
するとそこへ『やめてください‼︎‼︎』という女の子の声が聞こえたので、声のした方を見てみると、男2人が女の子の腕を掴んでいるところだった
実渕「無理矢理なんて… 男の風上にも置けない奴らね」
葉山「ほんとだー‼︎ あの子すっごく嫌がってるー‼︎ レオ姉、助けてあげよーよー‼︎‼︎」
実渕「そうね、女の子は守ってあげないと」
根武谷「おー、なんだー? 俺の筋肉の出番かー?」
3人は女の子達の元へ向かった
実渕「アンタ達、さっさとその手離しなさいよ」
葉山「そーだよ‼︎ その子すっげー嫌がってんじゃん‼︎」
根武谷「なんなら力ずくで離してやろーか?」