第25章 地獄の海合宿 feat秀徳
夏休みに入ってすぐ、誠凛バスケ部は合宿を実施した
今、部員たちの目の前には海が見えている
全員「『海だ‼︎』」
伊月「磯の香りが… 急がねばっ‼︎‼︎ キタコレ」
日向「黙れ、伊月」
そして“波切荘”という民宿へ向かった
小金井「う〜ん、ビミョー……」
火神「つーか… ボロ……」
日向「うるっせーよ、お前ら‼︎」怒
木吉「いやあ、良いじゃねぇか。もしかしたらいるかもしんねーぜ」
『? 何がですか? 木吉先輩』
木吉「まっくろくろすけが…‼︎‼︎」キラン
日向「すげぇイラっときた、その顔‼︎ つか高校生なめんな‼︎‼︎」怒
『木吉先輩……;;』汗
リコ「ありがとー、パパー‼︎」
リコは父にバスケットゴールを砂浜に運んでもらったらしい
景虎「おう、ガキ共せいぜい頑張れよー」
全員「「あざーすっ」」
景虎「けど… 娘に手ェ出したら殺すぞ」
景虎は物凄い形相で男子たちを睨む
全員「「はいっっ‼︎;;;」」ガクブル
(リコさん愛されてるなあ……)
そして民宿に荷物を置き、全員砂浜へ集合した
体育館は夕方しか借りれないため、それまでは砂浜でフットワークやパスのみのミニゲームなど、足腰を鍛えることに専念した
皆かなり体力を消耗している
日向「黒子、寝んなあ‼︎‼︎」
リコ「鉄平… ブランク明けにはキツイんじゃ…」
木吉「ゼェゼェ… いや… 大丈夫。なまった体叩き直すにはこんぐらいでちょうどいい…」
体育館へ移動する頃には、すでに皆汗ビッショリでTシャツを絞れるぐらいになっていた
体育館での練習にうつると、全員動きやすさに驚いた
伊月「いつもと違う… 足がバタつかない…」
日向(いつもよりスッと良い感じで指がかかる…)
は隣で練習を見つめているリコに話しかけた
『皆、動きが良くなってますね』
(砂浜練習での目的はこれか…。本当によく考えられてる…。さすがリコさん)
リコ「えぇ。砂浜→体育館の練習を繰り返せば、1人1人の動きの質は確実に向上するはずよ‼︎」
そして体育館練習が終わり、部員達がそれぞれストレッチなどのクールダウンを行っている間に、とリコは食事の準備をした