第22章 彼らと同じで違う
黒「本当は… 火神君でなくても良かったんです。ただ… 彼らに僕のバスケを火神君を利用して、認めさせようとしただけなんです」
火神「…ったく、何を言い出すかと思えば。そんなこったろーと思ったよ。そもそも俺とアイツらは同種だ。キセキの世代のバスケを否定して帝光を辞めたはずのお前が、そんな俺と何で組むのか。むしろ合点がいったぜ。バスケやる理由なんて人それぞれだろ。俺は別に…」
黒「いいえ。火神君は違います」
(うん、大我は皆(キセキの世代)とは違う…‼︎)
黒「火神君は僕を信じてくれました。青峰君に負けた後の言葉の真意は、決別じゃなくお互い一度頼ることをやめて、別々に今より強くなるため。より大きな力を合わせて勝つために」
火神「……。」
黒「…だから訂正させてください。僕は誠凛に入って良かった。先輩は皆素晴らしい人で、一緒に頑張る同級生も良い人ばかりで、火神君とさんは僕以上に僕のことを信じてくれた」
(テツ君……)
黒「僕はもう帝光中シックスマン黒子テツヤじゃない、誠凛高校一年黒子テツヤです。自分のために誰かを日本一にするのではなく、火神君とさんと皆と一緒に日本一になりたい…‼︎ そのためにもっと強くなって、キセキの世代を倒します‼︎‼︎」
火神「…つーか俺は最初からそのつもりだっての」
『うん‼︎ テツ君気づくの遅いよっ‼︎‼︎』ニコ
火神「しかも、また間違ってんじゃねーか‼︎ 「なりたい」じゃねーよ‼︎ なるぞ‼︎‼︎」
黒「はい‼︎」
そして3人は拳をトンッと合わせた
それから火神と黒子は口喧嘩も増えたが話すようになり、クラスでも以前のように3人で過ごすことが多くなった
部活中、そんな火神と黒子を見ながらはリコに話しかける
『リコさん、男の子って良いですね』
リコ「奇遇ね。私もそう思ったところよ」
とリコは目を合わせて笑い合った