第13章 お好み焼き
そしてその頃パネェ席
黄「緑間っち、せっかくっちが焼いてくれたのに食べないんスか? こげるっスよー?」
緑「……食べるような気分じゃないのだよ」
黄「まあ負けて悔しいのは分かるっスけど…。ホラ‼︎昨日の敵はなんとやらっス‼︎」
緑「負かされたのはついさっきなのだよ‼︎」怒
黄「あ〜、まあそうっスけど…;;」
緑「むしろお前がヘラヘラ同席している方が理解に苦しむのだよ。一度負けた相手だろう」
黄「そりゃあ… 当然リベンジするっスよ、IHの舞台でね。次は負けねぇっスよ」
黄瀬は挑戦的な目で黒子達を見る
『涼太…』
(涼太はもう“あの頃”の涼太じゃない…)
火神「ハッ、望むところだよ‼︎」
黒「はい」
緑「……黄瀬、前と少し変わったな」
『フフッ、私は今の涼太の方が良いなぁ♪』
黄「っち…‼︎ まあ変わったかどーかは分かんねぇっスけど、誠凛とやってから前より練習するようになったスかね。あと最近思うのが海常のみんなとバスケするのがちょっと楽しいっス」
(涼太、良いチームメイトに巡り合ったんだね。きっと笠松さんの存在も大きいんだろうな……)
緑「……どうも勘違いだったようだ。やはり変わってなどいない。戻っただけだ、三連覇する少し前にな」
黒「…けど、あの頃はまだみんなそうだったじゃないですか」
緑「お前らがどう変わろうが勝手だ。だが俺は楽しい楽しくないでバスケはしていないのだよ」
火神「……お前らマジごちゃごちゃ考え過ぎなんじゃねーの?楽しいからやってるに決まってんだろ」
緑「なんだと…? 何も知らんくせに知ったようなこと言わないでもらおうk」
べっシャア
緑間が言い終わる前に、何故か飛んできたお好み焼きが緑間の頭に直撃した
緑「……。」激怒
『し、真ちゃん…』
(どどどどうしよう…;;;)
緑「…とりあえずその話は後だ。高尾、俺が行くまでそこを動くな」怒
緑間は高尾の方へ向かい思いっきり絞めている
「ダギャーー」と高尾の悲鳴が聞こえた
黒「火神君の言うとおりです。今日試合をして思いました。つまらなかったらあんなに上手くなりません」
『フフッ、真ちゃんは素直じゃないから…』ニコ
黄「そうっスね‼︎」
そしてお好み焼きも食べ終わり、そろそろ帰ろうということになった