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【ハイキュー】Re:year

第7章 the past ③


病院に着き、一会の病室を訪れる。
病院に行く前に買ったガーベラのブーケ花束を抱え直し、ノックする。
返事はなく、静かに開けて中に入る。
返事がないからてっきり誰もいないのかと思った。
しかし、病室には3人いた。
ベッドを囲んでいる。
その隙間から、一会の、綺麗な瞳を見た。

思わずブーケ花束を落っことしてまいそうになる。
僕は何も言わず、ただそこに立っていた。
戸がゆっくりと閉まっていく。
軽く、とんっと鳴って閉まった。
その音で3人の人物は僕の存在に気づいた。

「あ....あなたはあの時の。また、来てくださったのね」

娘は僕に笑顔を向けた。
娘とベッドを挟んだ40代後半の男性は僕を不思議そうにみる。

「母さん、こちらは?」

母さん。
ということは、娘の息子ということ。
つまり、一会の孫だ。

「え?あ、こちらは昔、おばあちゃんにお世話になったかたよ」

娘は孫に説明した。

「あ、そう言えば、まだお名前を伺っていなかったわね。わたしは白音(はくね)。で、こっちがわたしの息子の陽介(ようすけ)。その後ろにいるが孫の明光(あきてる)よ」

白音さんは丁寧に紹介してくれた。
陽介さんと明光さんは僕にお辞儀をする。

「僕は吉川颯斗です」

「は、やと........?」


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