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【ハイキュー】Re:year

第6章 遺書


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颯斗へ

あなたがこれを読んでいる頃には私はもういないでしょう。
私はずっとあなたに謝りたかった。
本当に申し訳ないことを何年もし続けてきたのを今頃になって思い出してきたの。

ずっと忘れていたわ。
あなたはあのヤタガラスだってこと。
そして、私をずっと守ってくれていたこと。
こんな大事なことをどうして忘れていたのかな。
私はもう長くはない。
長生きをできたのもあなたのおかげね。

あの羽根もあなたのでしょ?
私は小さい頃に不治の心臓の病にかかり、17の夏にそれが治った。
それも、あなたのおかげ。
どうやって私の病を治してくれたなんて分からないけれど、直感したわ。
あの颯斗が私を救ってくれたってね。

この歳になっても死ぬのは怖いけれど、それだけじゃないのよ。
死に近づいていくに連れて、あなたのことを思い出してきているの。

あの日、カラスの姿で私の前に表れた最後の日。
あなたに弱音を吐いてしまったわね。
あの日以来、あなたの本当の姿を見なかったわ。
それに代わり、人間になったあなたと出会った。

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