第1章 すべての始まり
「すごいね、和也くん、テレビに出てたね。」
学校で、もてはやされている和。
あいつは、ジャニーズであり。
___あたしの幼馴染みであった。
「真実、行くぞ。」
『ん、』
登下校のとき、いつも一緒のあたしたち。
和は、回りの女子をめんどくさそうに相手をしながらあたしに言った。
帰りたいんだろう。
あたしも、帰りたかったから。
和の鞄を持って立ち上がった。
和は、笑わない。
学校では、笑わない。
だから。
テレビに出て、笑ったから。
今、こんな状態にあるのだろう。
帰り道、和は終始不機嫌そうだった。
あたしは、そんな和を励まそうと、頭を撫でる。
和は、ふわり。
微笑んだ。