第3章 ひとりで悩まないで
和也side
夕飯を食べ、
潤くんをソファーで
寝かせつける。
和:「…ねぇ、智にぃ、さっき、なに話そうとしたの?」
智:「……いや…それは……」
翔:「…潤のことでしょ?」
翔にぃがそう言うと、顔つきが変わった。
翔:「やっぱり…潤のことなら、話して。…俺たちにだって、聞く権利あるだろ?」
雅:「…そうだよ!」
智:「…分かった。実は、潤の心臓が悪化してた。」
『……』
翔:「…入院しなきゃいけないの?」
智:「…それも考えなきゃいけないかも。」
和:「…入院なんて、潤くんが可愛そうだよ。…あんなところで、ひとりぼっちなんてイヤだよ…」
雅:「…和も小さい頃は、よく入院してたもんな…」
和:「…うん。潤くんに僕と同じ思いさせたくないもん…」
智:「…そっか。そうだよな…」
和:「…僕が、守るよ。」
潤くんの小さな手をギュッと握った。