第11章 あらたなひかり
抱きしめられていた腕が解かれた。
私は驚きの連続だったため
なにから聞けばいいのかもわからなくなっていた。
でも、私の大好きな彼に
こんなことで見つけれるなんて・・・
「あ、あの。静君ってネットで歌ってる?」
『はい。
あの世界なら自分を出さなくっても
声で誰かの心を動かせる。
でも、いつか願いがかなうなら
みんなの前で自分を出して歌いたい。
だから、
僕ずっと歌手になりたくって
やっとこの学園にはいったんです。』
静くん・・・いや彼だ。
もう彼の声しか入ってこない。
----------チュ
彩は口に残る感触に驚いた。
静かは彩の肩を支え
キスをした。
「しずか・・・くん?」
「言ったでしょ。
僕はあなたが大好きです。
僕に資格なんてないけど、、、彩さんが誰かといるだけで胸が辛い。」
また涙がでてきた・・・
「ごめん・・・・なさい。」
私はとにかく部屋にもどりたかった。
あんなに好きだった彼に会えたけど、
静君もわたしのこと?・・・
どうしたらいいの。
続く
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好きって思いは誰にでもあるのかな。
それは恋愛、友情、人として?