• テキストサイズ

僕らのかたち

第11章 あらたなひかり




晃君が去っていくと
二人の間には何とも言えない空気が流れていた。





「あ、あのね。私ちょっと嬉しいんだ。」

「ぼ、僕さっきは彩さんにひどいことした。」


「えっ?」

「あの時、ちょっとムカついて意地悪しちゃったんだ。
目があったときどうして声かけてくれなかったんだって
それってただの甘えで・・・ごめんなさい。」







「うんうん。謝らくていいよ。私も困ってるの気づいてたのに・・・助けられなかったからお愛顧だね。」フフ









彩は静に向き合った。



「あのね。今日あさ静くんが来たときちゃんと言えなかったんだけど・・・すっごく変わった!可愛いし、かっこいい静くんになったね♪

私静くんにはそういう髪型も合ってると思う。」








「えっ////」




褒められ慣れていない静はうつむいてしまった。



「もう、あの時の静君じゃないよ!変わったの!自信も少しずつつけてこ?」





「は、はい!


僕、あの時素顔を見られてどきってしたんです。
彩さんに自分の一番見せたくないところを見られて、嫌われるんじゃないかって。でも、彩さんは僕のこと褒めてくれてだから、今の僕がいるんです。」



彩はずっと前のことを思い出した。



「そういうこともでしゃばって言ってたきがします・・・。」




「僕、ずっと誰かに認めて欲しかった・・・って願ってたのにいつも必要としているひとには認められない。
・・・すっごく悔しかったんだ。
でも、今は自分をしっかりともてるきがしました。」











そう呟くと彩は静にギュッと抱きしめられていた。



















「・・・




僕、彩さんのこと








好きです。狂いそうなくらい。」










『えっ?』



そのささやきにビクっとした彩。














耳元でいままできいたことのある大好きな声が聞こえた。
私なんできづかなかったんだろ。
彼に似てる・・・








ネットでいつも聴くうた。







『そばにいて。その光がきえないように。』






























/ 183ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp