第10章 過去と未来
それに気づいたのか
不意に目があった。
あいつあんな性格だから大きな声で俺に向かってさけんだ
「まってて!もうすぐそっち行くから!」
俺はうれしかった。
あいつに会いたくてやっと思いつたえてやるっておもった
すると
あいつはこんなこと大きな声でいいだした。人がたくさんいるのによ
「私は洋のこと
だ
い
す
き
!!です」
そうやって横断歩道の向こう側で両手を口に当て
叫んでるあいつがいた
恥ずかしかったが
あいつの声を聞いたとき一瞬なにをいってるのかわからなかった
でも、これが告白だったんだって
後で気づいたんだ
俺もここでいわなきゃだめなのか・・・
周りのやつが俺をみてた。
向こう側のあいつも笑顔で俺の返事を待ってた
あいつの性格だから
きっと正面ではいえないってこうやってふざけて言うしかなかったんだろう
『おぃ!洋!みつかったか、お前のハニーは♪』
「あぁ?!」
不意に
後ろからオアシスの悟が店から
出て様子を見に来たんだろう
きっと今のも見られてた
あいつはそういうやつだってことわすれてた
「おぃ。いまの・・・・」
『ばっちり✩』