第10章 過去と未来
「ねー洋?この前作ってくれた曲ね。
今度のオーディションで歌おうと思うの!
課題曲は自由っていってて、オリジナルがいいらしくって♪」
「へー。」
俺は内心すごくうれしかった。
昔からひねくれてたから
そんな気持ちもあいつには言えなかった
「なによそれ~!いっつもそうなんだから洋は・・・ふふ。
ね~こうやって一緒にいられる時間て
どれだけあるかな?」
「は?そんなの・・・ずっとだろ?」
ふふと笑うあいつ
今でもあの笑顔は頭から離れないんだ
俺はあの日いった言葉、いえなかったことを後悔してる
あいつは歌手になるだけの才能も持っている
きっとオーディションもうまくいくだろうとおもった。