第10章 過去と未来
----------------バタ
「先輩これ飲んでください。」
先輩にさしだしたスポーツ飲料。
ゆっくり飲む姿に安心した彩は
キッチンをかりることにしておかゆを作った。
つくったおかゆをベッドの近くまで持っていくと
先輩の息遣いが少し和らいだ気がした
---------すぅ
「先輩?・・・寝ちゃったかな・・・」
黒崎は眠っていた
こうやってみるとすごく綺麗な顔してる
これは女の人はほっとかないよね。
あ、メガネしっぱなしだ・・・・
-------------バシ
えっ
メガネを取ろうとしたら先輩に手首を掴まれた
「ごめん・・・
何もしないから
俺今は余裕ないんだ
側にいて・・・」
こんな強がりな人みたことない。こんなひとが甘える時ってこういうときなんだろうな・・・弱みみせるのも嫌だろうとおもうけど・・・
彩はそんな甘える言葉が嬉しくて
頷いた
「はい・・・いますよ?ふふ」
私はメガネをゆっくりと外し
テーブルに置いた。
テーブルにはいろいろ書類が書いてあったが
これは歌詞と舞台のセットかな・・・
なんだろう。書類には舞台のセットがイラストで書いてあり、歌の歌詞らしきものも置いてあった
興味は湧いたが
人の家でうろちょろするのもいけない。
先輩の側に寄り添うことにした
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