第6章 暗闇の青
----------------------カタカタ
黒崎はそういうと、
ズボンのポッケに手を入れ
ゆったりと歩いて去っていった。
彩はふと思い出し、抜けた腰を無理やり起こし
小屋から急いででた。
あの子どこいったかな
あれ
あれ
いた!!
小屋をでて周りを見渡してもいないとおもったら、体育座りをしてあたまを隠し
扉の近くに座りこんでいた。
「だいじょうぶ・・・ですか?」
彩はその子に手を差し出すと
?「・・・なんで・・・たすけるんですか?自分を犠牲にしてまで・・・ぼく・・・あなたのこと傷つけたんですよ?」
聞こえるか聞こえないかぎりぎりの声で
いった。
そのときなぜか彼の心がわかった。
彩「わたしは・・・ただ・・・あなたを助けたかっただけなの。理由なんてない。
お友達のピンチには駆けつけるのがあたりまえです。ニコ
ね。頼ってください。