• テキストサイズ

僕らのかたち

第14章 檻の中のきみ



-----------バタン


「先生!!!先輩が倒れちゃって息も苦しそうで・・・」



『あ、あなたたちどーしたの?!朝早くに!』

「先輩と二人で踊ってたらいきなり顔色悪くなって倒れたんだ。お願い、先生みて!」

「私からもお願いします!」

『あ、いえいえ。私はちゃんと病人は見ますよ?


あら、貧血かしらね。そっちのベッドに寝かせて晃くん。
足元すこしあげて。いま血圧計もっていくから』



「りょうかい!」



そうして晃は悟を抱えベッドまで連れて行った。
その頃、力をかすことができずにうろうろする彩だった。


『じゃ、あなたはちゃんと白河くんの隣にいてあげて?それが一番の癒しになるかもしれないから。』

先生はウロウロしている彩をみて
優しく声をかけた。

「は、はい!!!私なんかでいいでしょうか・・・」


『あなたが一番なのよ?きっと、あの子もほっとする。行くわよ。』


そういって先生は彩を連れベッドまできた。
そばで血圧をはかり様子をみる先生。それを見ていることしかできなかった彩。



ふと先輩の顔をみる



目から溢れる雫が流れていた。



汗かと思ったが先輩の涙だってわかったのはすぐだった・・・




『あら、血圧も戻ってきたわ。良かったわね。あなたたちの判断が助けたのよ?
これはひどい疲労かもしれないわね・・・



この子は昔から丈夫ではなかったけど・・・ここまで体使い果たしてるとこれからどうなるのか・・』

ふと先生の声から漏れる言葉。





/ 183ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp