第13章 新たなステージ
「僕・・・わかってたんです。
人を好きなるってなんだろうって
今まで考えても答えなんて出ない。
僕にはその気持ちをしる必要があるんだって
実感しました。
このせいで僕があなたを嫌いになることなんて
絶対ありません!
!むしろまっすぐ答えてくれた彩さんがもっと好きになりました。えへへ」
「へっ」
思いもよらない答えに彩は驚いた。
「だから、これからもずっと友達でいてください。
ま、また僕とたくさん笑って
人を好きになるってこと教えてくださりますか?
次に確かめてわかった時にもう一度僕の気持ちを
伝えますから。」
笑顔でそう言う静。
それを見つめる彩。
彼は勇気ないひとなんかじゃない。ここまでまっ直ぐに伝えられるひとなんてそうそういない。
「うん!!」
「あ、僕の歌を聞いてください。今日ここに来てくれたお礼です。」
静は彩から目をそらし、フェンスの
奥に広がる夕日に向かって歌いだした。