第13章 新たなステージ
「おぃ!大丈夫か?どこまで、手をやかすんだおまえは」
「へっ?!」
気づくと目の前には黒崎先輩だった。
「いいや・・・そこでなにしてたんだ?」
先輩の目はなんでも鋭く貫きそうで苦手。
「あ、いや。ちょっと・・」
「なんだ。やましいことなのか?」
「いえいえ!そんなんじゃありませんよ!!!ただ、先輩の声とすごく素敵な音楽が聞こえたのでちょっと覗いてました・・・すみません。」
------------------キン!
「冷たい?!」
いきなりおでこに冷たいのが当たったとおもったら
先輩が冷えたドリンクをおでこに当てていた。
「ぶつけたんだろ?ひやせ」
「えっ;いいですよ!こんなのへっちゃらです!」
「いいんだ。使ってくれ。それじゃ、俺急ぐから。」
「はい!頑張ってくださいね。ふふ」
お前のその笑顔はアイツと似すぎるんだ。
側にいると思い出して、
すべてを重ねてしまう。
ふれたくなり、俺だけのモノにしたい気持ちが邪魔をするんだ。
彩・・・
黒崎は笑顔でおくる彩をみて
心があったかくなる気がした。
顔がちょっと赤くなっていたのはだれもしらない。