第57章 The calm before the storm.
「フェイントだとーーーーっ!?」
木兎さんが咆える
そこへ赤葦さんが「木兎さんが教えたんじゃないですか」とすかさずツッコんだ
瞬間チーム(主に3年生)に睨まれる木兎さん
一方、烏野
影山がオオロオロしている
影山
「お前 アタマ使ったのか……?
熱出るぞ……?」
日向
「ホンッットお前にだけは言われたくねー!」
葵
「今回は勝てそうですね」
菅原さん
「そうだな!」
続く試合
点差は一点とどちらも譲らない
レシーブが乱れても強気な速攻を使う、顔には似ても似つかわない赤葦さん
そして、何より恐ろしいのは――
木兎さん
ズバッ
烏野で一番壁が高くてもお構いなし
超インナーコースで打ってきた
菅原さん
「なんつーインナーに打って来るんだ……」
葵
「すご……」
ああ、ああ………
めっちゃ試合出たい
あの人と、闘いたい
あれじゃあ物足りない
皆と一緒に闘いたい……!!
なんだろう
足元から何かが湧いてくるような……この感覚
早く、早く出して欲しい