第47章 烏、東京へ
クロ
「お前それ悪いと思ってないだろ」
葵
「いやだって、つい2ヶ月くらい前まで一緒に居たのに」
クロ
「おじさんかわいそー」
葵
「意味がわからないんだけど」
クロ
「じゃあ準備できたらすぐ体育館行くぞ
もう他の連中も集まって来てる」
部員みんなの顔が緊張気味になる
固くなった表情で大地さんは「おう」と答えた
準備が整い、体育館に入る
熱気がこもり、中に居るだけでも汗が出そう
葵
「………! 研磨!!」
研磨
「葵、久しぶり」
研磨の元へ駆けつけると、研磨は柔らかく笑ってくれた
研磨
「体大丈夫?」
葵
「うん」
そっか、と言った研磨は辺りをキョロキョロしだす
研磨
「あれ……?
翔陽は……?」
葵
「日向?日向は補習」
研磨
「あーーー………
ていうか、葵もよく補習にならなかったね」
葵
「今回は我ながら頑張った
蛍に教えてもらったんだ」
研磨は首を傾げたが、へぇと言った
ほんとにわかってくれたのかな(笑)
葵
「そうだ
猫又監督に挨拶に行かなきゃ」
研磨
「自販機前にいた」
葵
「ありがと!」