第46章 デンジャラス アウェイ
潔子様
「烏合…… 確かに烏だしね
でも試合になるとけっこう息が合うんだよ」
「「「烏野ファイ! オ"ォ"ース!」」」
試合が始まる
葵
「旭さん ナイスキーッ」
やっちゃん
「触ったら腕もげそう……」
旭さん、田中さんとスパイクが決まる
向こうのチームが囮に気づかずにいれば………
もう捕まれられない
ピピー!
試合が終了し、両者合図で締めた
やっちゃん
「すごいね! すごかった!
私見てるだけなのにこう…… こう……!」
日向
「ぐわああってキた!?」
やっちゃん
「!! キた!」
日向
「じゃあマネージャーやって!」
やっちゃん
「!?」
葵
「日向強引」
蛍
「……ちょっと会話がね 意味不明だよね」
やっちゃん
「でもこんな凄い部でスポーツ自体に疎い私じゃ足手まといになるし「あっ そういえばおれもやった事あるよ "村人B"!!」
日向が遮る
葵
「僕も村人役やったことある」
やっちゃん
「……えっ?」
日向
「んで 主役より目立とうとして怒られた」
葵
「何でそんな誇らしげなの……」
影山
「村人B……」
横で影山がへっと嗤う
日向がむきになって怒った
日向
「バカにすんじゃねえコノヤロー!
"村人B"には"村人B"のカッコ良さがあるんだよ!!」
やっちゃん
「………!!」
葵
「…………」
フッと息を漏らし微笑った
そうだ
この世の中に意味のないものなんてない
存在全てに意味がある
村人という脇役でもそうだ
村人が居なきゃ事件は起こらない
悪者だって悪さできない
ヒーローだって救う相手が居ない
そんな閑散な劇を誰が好んで見るだろう
『もう一度 世界と戦ってみないか?」
自分があそこに居た理由
自分が求められている理由