第45章 To Next Stage→
水落
(う〜ん…… 彼女にとってはいい機会だと思うのだけどなぁ〜
バリボーに取り上げたら、おそらくメディアは喰いつくだろう
あ、もしかして知られたくない事があるのだろうか
例えば、ライセンスを持っていないとか……
いや、それはないだろう
さもなければ男バレと一緒にバレーなど出来ないし……
だったら、なんなんだ?
…………大スクープなのになぁ〜
詮索するしかないか)
外で軽く、今日の試合について話す
それから、青城と泉石の試合を見た
結果、青城が準決勝へ進出した
繋心
「よし じゃあ
飯行くぞ もちろんオゴリだ」
大地さん
「飯……スか……
いや でも「いいから食うんだよ」」
大地さんと菅原さんが目を合わせた
葵
「繋心、みんなを満腹にさせるだけのお金持ってんの?」
繋心
「ばっ!失礼言いやがって!!
俺だってそんくらい持ってるわっ!!」
葵
「へぇ〜(笑)
あ、先行ってて
まだちょっとここに用があるから」
繋心
「おう 分かった
おすわりで待ってっから」
葵
「わかった」
武田先生
「あっ津田君!
一人で大丈夫ですかっ!?」
葵
「大丈夫です!
あの、先に食べておいてくださいね」
武田先生
「っ……でも「いーですから!」分かりました」
私は体育館の正面入り口の方へ歩いて行った
振り返れば、黒いジャージの集団が歩いて行く
その背中は、淋しそうだった