第44章 ファイナルセット
西谷さん
「うおおい!
すげーぞ日向 影山ぁ!!」
わしゃわしゃと2人の髪の毛を撫でる西谷さん
そして、私にもポンポンわしゃわしゃと撫でて
「葵もすげーサーブだったぞ!」と言った
西谷さん
「? おい、大丈夫か?
なんか、顔色悪いぞ」
葵
「大丈夫です」
ピーッとタイムアウトが終了し、コートへ入る
菅原さん
「思いっきり行け津田ー!!」
葵
(まだへばってなんかいられない!)
サーブを打つ
少し乱した
青城が打ったけどブロック
葵
「チャンスボール!」
西谷さんがブロックしたボールを拾い影山がトス、日向が跳びこむ
ドパンッと打ったボールは青城のリベロに拾われる
しかし、その1本で返ってきた
日向
「もう一回!!」
葵
「!?」
日向がまた打っても拾われる
けど、着地と同時にブロックへと跳びに戻っていく
葵
「はやっ」
ワンタッチでまたチャンスボール
日向
「もう いっ かぁぁぁい!!」
岩泉
「上がるってわかってて
フリーにしてやる理由は無えよっ!!」
日向が踏み込むも、連続に飛び込んでてジャンプ力が落ちている
影山とのトスが合わない
っと思ったけど、日向の指先がボールを打った
威力の弱いボールが拾われることなく青城側に落ちた
葵
「逆転……したっ」
それでも、食らいついてくる青城
また同点となり、そして
及川のサーブのターン