第43章 塵も積もれば山となる
菅原&影山side
菅原
(だんだん 自分の首が絞まって行く様に感じる
でも不思議と落ちついている
まだ焦りに集中が濁されていない
理由はきっと"目的"がハッキリしているからだ―)
影山
(自分がベンチに下げられるって事は自分が用済みと言われた証拠だと思っていた
実際あん時はそうだったんだと思う
でも―
俺と菅原さんのできることは違ぇけど
多分、目的は同じだ)
出たい
出たい、出たい
試合に出たい
ボールに触りたい
戦いたい
コートの中の緊張をくれ
息苦しさをくれ
そこに立たせてくれ
もっとここに居たい
仲間と一緒に戦いたい
自分の手でトスを上げたい
何度でも―
ならば
『俺は俺なりのベストを お前はお前のベストを
それで――』
今 目の前の試合に勝て