第41章 不屈のセッター
それからは、またさっきの調子を取り戻した烏野
けど……
じわじわと追い詰められていく
葵
(攻撃が速くなってきてる……)
青城はのびのび〜みたいな感じだ
大地さん
「押し込め影山!!」
田中さんのレシーブしたボールを押し合いする及川と影山
しかし、ボールはこっちへ落とされ影山は足の踵を引っ掛け尻もちついてしまった
隣の山口が「いつもの影山じゃないみたいだ」と言った
私は、山口の隣にいる日向を見てみた
葵
(………日向……)
及川と、影山
影山は技術的に天才なんだと思う
飲み込みが速い
天才を天才にしているのは貪欲があるからだと何かで聞いたことあったけど、影山を見ているとまさにその通りだと思う
及川は、影山よりはそういった技術があることは知らないけど、プレーを見ていれば分かる
この人は、天才よりも秀才なんだ
中学時代に、影山を後輩として迎えたんだろう
多分、すぐにわかるんだろうな
"器量の違い"を
だから、及川は努力を沢山積み上げてきたんだと思う
そういえば、青城は北川第一が多く行くんだっけ
中学からの信頼を高校では強い武器にしてる
9点の差をつけられたところで
菅原さんが、影山と交替した