第36章 伊達 vs 烏
そして、士気をマックスにした烏は第1セット、見事獲った
コートチェンジ――
武田先生
「あの大きい7番君
それに最後は6番君も 日向君達の速攻にちょっと触ってましたね
凄いです………」
繋心
「ああ 凄え」
(現状の俺達の攻撃の軸は"変人速攻"………
それを音駒んときみたく封じられるわけにはいかない………
かといって、葵を出すのは早すぎる………)
「――という事で、
2セット目は ローテーションを2つ回してスタートだ」
葵
「!………なるほど。」
武田先生
「?」
繋心
「1セット目は日向とあの"眉無し"の7番ががっつりマッチアップするローテだったから
そこを2つ分ずらしてスタートする」
武田先生
「おお……
なるほど……!
そうすれば日向君は1セット目程あの7番君にピッタリマークされることがないってことですね!」
葵
「でも、向こうが変えなかったらだよね」
繋心
「まあ 向こうが1セット目と変えずに来る事前提でだけどな」
葵
「あくまで分散…………
だけど、その分他の人がマークされる
この場合、特に旭さん」
繋心
「ああ、そういう事だ」
旭さん
「……日向に頼ってばかりもいられないです
日向が活きててこそ俺達も活きる
ちゃんと"エース"らしい働きしてみせます」
大地さん&菅原さん
「「おお……!
育ったなあ 旭……!」」
旭さん
「親戚か。」
葵
「(笑)」