第36章 伊達 vs 烏
『頑張れ、頑張れ』
何度も何度も、聞いてきた言葉
でも、私は思うんだ
『これ以上、何を頑張ればいいの?』
『どう頑張ればいいの?』
今日も、今まで頑張ってきたのに
サーブミスったよ?
止められたよ?
頑張って、これなんだよ………
精一杯、の上は
何をすればいいんですか………
わからない
誰にも、分からないと思うんだ
気づけば口から出てるんだもん
『頑張れ』って
無意識に理由なんてない
ただ、プレッシャーとかそんなものをかけるものだと思ってた
でも、今こうして試合を見ていれば
頑張れ
としか声がかけられない
理不尽だよね……
自分だけ逃げれるなんて……