第35章 after game

烏野side



繋心
「次のチームすぐ入るからすぐ撤収ー！」


皆がいそいそと体育館から出て行く



そんな中、ボーゼンと立ち尽くしている日向


葵
「？　日向？」

影山
「おい！ボゲッとしてんなボゲ！
さっさと―「勝った」」


日向がポツリとつぶやいた


影山＆葵
「「…………おう／うん」」


日向
「………次

次も試合………ある？」


葵
「うん　ある」

影山
「おう　勝ったからな」


日向
「"勝った"………

　　　"勝った"………」


日向が何度も「勝った」と言う
そして、拳を握りしめて


日向
「勝った……！」ｸﾞｯ


喜びを噛み締めるように、はっきりと言った



日向
「次もまた……
試合ができる……！


コートに立っていられる

次も」


影山と日向がコートを見る


その背中を私は見つめていた



日向は、勝利に飢えた小さいケモノ

そのケモノが、今日

初めて勝利の味をしった



葵
（日向にとって、"勝つ"のは公式戦で今回が初めて………

さぞ嬉しいんだろうなぁ……

そして、影山も）


葵
「………次の試合の邪魔になる

いくよ


…………次も　　　勝って」



日向＆影山
「「おう　当たり前だ」」

日向
「それに、お前も一緒に勝つんだからな！」

影山
「"勝って"じゃなくて"勝つ"だろ」


葵
「………フッ」

そうだね