第33章 出陣ッ!!
不敵な笑みを浮かべ、私からゆっくり離れた
二口
「じゃーね」ニコッ
そう言って、彼は踵を返し自らのチームの元へ行った
葵
「日向、大丈夫?」
日向
「(ぶるぶるぶるぶる)」
影山
「おい また腹が痛いとか言うんじゃないだろうな」
日向
「む…… むひゃ………」
影山&葵
「「?」」
日向
「むひゃうるい だっ!!!」
影山&葵
「「なんだって!?」」
菅原さん
「武者震いって言いたかったんじゃない?」
日向
「(くこくこくこく))」
田中さん
「いや 普通に震えてるだけだろ」
西谷さん
「アレか!
さっきの伊達工見てビビったか!」
日向
「そっそんなワケないじゃないじゃないですかっ」
田中さん
「どっちだ」
影山
「………」
葵
(そんなワケないじゃない→ない
じゃない→ある
おお、あるのか(´-ω-`))
菅原さん
「同じ小心者でも旭はあんま緊張しないよなー」
旭さん
「……小心者とか……
緊張を紛らわすコツがあるんだよ」
日向
「??」
旭さん
「今まで最凶に怖かったことを思い出すんだ
それが恐ければ恐い程
『これから起こる事がそれより恐いハズがない平気!』ってなるから」
日向&葵
((今までで
最凶に怖かった事……))
葵
(お母さんに怒られたこととか
数学0点だったとか……
あ、…………)
様々な記憶を探る中、キラリと光った【最凶に怖かった事】
日向&葵
「「((ぶわっ))」」
菅原さん
「日向?津田?」
日向
「あっ もう大丈夫です」
菅原さん
「おいどうした!」