第33章 出陣ッ!!
葵
「ゆーれるっかげーろう♬
すべりーたつ あせ♬
ひびっうわっと」
イヤホンから流れる音楽にあわせて歌っていたら、つまずいてしまった
葵
「ふぅー
試合する前にケガしたらどうするよ葵」
振り返ってみれば、どうやら何もないところでつまずいてしまったようで……
余計に虚しくなる
ブブッ、とバイブがポケットを揺らした
メールが2件きていた
from,クロ
おーす
今日からインハイ予選だな
絶対勝って、全国で戦おうぜ
研磨&俺より
ーendー
葵
「なんだ、この最後はww」クスッ
to,クロ
はよー(^O^)/
うん!
クロ達も頑張って東京代表になってね!
私も頑張る
ーendー
送信っ
すぐに返事が返ってきた
返事が来た頃には、私は学校内に居て
部室の扉前で柵によりかかっていた
from,クロ
おう
任せろ★
お前はあのウシワカと戦わねーと宮城代表になれねーんだから、頑張れよ
ーendー
to,クロ
うん
頑張る
若と戦う時は、勝つのは私達だよ(^ω^)
ーendー
黒尾
(こいつのこの顔文字、なんか怖ぇな)笑
from,クロ
おう笑
ま、お互いガンバローゼ★☆
ーendー
葵
(軽いなww)
to,クロ
うん!(`・ω・´)b
ーendー
「おい待てよ!コラァァァ!!!」
明るい聞き慣れた声が聞こえてきた
それと同時に、地響きが2つ
メールは、そこで途絶えた