第32章 見参ッ!!
タクシーに揺られて何十分
烏野高校に着いた
葵
「うわぁ………
久しぶりだなぁ……」
校舎の時計は16時前を指している
ちょうどそろそろ練習が始まる時間帯だ
私は、体育館へ向かった
中からは、熱気が感じられる
キュッキュッ
ダンッダンッ
「ナイスキー!」
声、音が飛び交う
たまらなくなる
ーーーーーガラララッ
バンッ!!!!ーーーー
勢いよく、体育館のドアを開けた
葵
「チワース!」ニッ
驚いて振り向いた全員の顔が一気にほころぶ
大地さん
「津田!!」
駆け寄ってきてくれた
大地さん
「どこ行ってたんだよ!」
笑いながら、問われる
私は、菅原さん、清水様、影山、月島の順に顔を見た
恐らく、影山以外は気づいてくれていたんだろう
フッと笑って、
葵
「充電してました」
と答えた
西谷さん
「なんだソレ!」
田中さん
「ハイブリッドカーか!」
ゲラゲラ笑う相変わらずの2人
菅原さん
「津田、おかえり」ニッ
葵
「! はい、ただいま」ニッ
旭さん
「なんか新婚みたいだなぁ」
西谷さん
「旭さん、なんか年寄りみたいですよ」
旭さん
「えっ………」
大地さん
「それ、俺も思った」
旭さん
「大地まで………」
菅原さん
「ハイハイ、旭の気弱メンタルイジメんのそこまで!」
旭さん
「スガぁ……」ショボン