第28章 知る人ぞ知る強敵は私の嫌いなあの方
繋心
「そうだな……まずは―
守りと連携に優れた『和久谷南』
高さはそれ程でも無いがレベルの高いレシーブでとにかく拾って繋ぐ
去年から主力だった中島 猛が3年になって
チームの完成度が一段と増してる
―あとは……
今言った『和久南』とは別のタイプで守りの堅いチーム……
"鉄壁"の一言に尽きるー
『伊達工業』
どこよりも高いブロックを誇るチームだ
伊達工には確か今年3月の県民大で2ー0で負けてるな」
葵
(………!
そこが例の……)
日向&影山
「!……」
2、3年生皆の顔が強張る
青城との練習試合の時、バスで菅原さんが言ってた……
旭さんを潰した高校
それがきっとここなのだろう
繋心
「伊達工は本来ならベスト4レベルのチームだが去年は3回戦で優勝校の白鳥沢と当たってベスト16で終わっている
だから今年はシードじゃない……つまり―
組み合わせによっては1回戦で当たることも無きにしもあらずだ
この伊達工の入るブロックは強豪が2校入ることになる
間違いなくそこは激戦区だな」
葵
「でも、この宮城代表として出るのなら
必ず当たってそして勝たなければいけない」
繋心
「ああ、そうだな
そんで次……
ああ……こことは一回やってるか」
葵
「もういいよ、わかるから」
繋心
「……セッターながら攻撃力もチーム1
勿論 セッターとしても優秀
恐らく総合力では県内トッププレイヤーの……「言うんだね……ハイ」
及川 徹率いる青葉城西
ここは去年のベスト4だな
―あとは 言わずもがな―
超高校級エース
牛島 若利擁する
王者 白鳥沢」
葵
「(#^ω^)ピキピキ」
繋心
「お前、なんでそんな怒ってんだよっ」