第27章 happening!!
鍵が開く音がした
「ちょっと!?なにしてんの」
私が、いる位置と玄関はちょうど真っ直ぐでとても良く見える
だから、入ってきた人物も誰だかすぐわかった
月島
「病人はちゃんと寝てなきゃダメでしょ」
葵
「ぬぁ…………」
抱きかかえられてベッドへ連行される
葵
「嗚呼、バリボーがぁ…………」
月島
「どんだけバレー好きなんだよ」
呆れた顔で私を見下ろす
葵
「てゆうか、なんで蛍が(ムガッ」
口を塞がられる
月島
「そんなのどうでもいいでしょ
ちょっと黙れば?熱上ってるのに馬鹿なの?」
言葉はキツイけど、やっぱりその所作は優しかった
葵
「蛍、部活は?」
月島
「抜けてきた」
葵
「なんでよ………」
月島
「言わなきゃいけないの?」
めっちゃ睨まれてるんですけど!?
なんで??
葵
「バレー……したいなー」
月島
「…………この写真……」
葵
「ん?」
蛍の視線があるほうへ私もうつす
葵
「それは―」