第27章 happening!!
―朝―
私は、ベッドに横たわったまましばらく天井をぼーっと眺めていた
葵
(昨日の記憶がどうもハッキリしない………)
熱が上って、倒れて、それから………
葵
(影山!!)
影山にここまで送ってきてもらったことを思い出す
体温計を取り出して、熱を測る
葵
(38.0℃………)
下がっていたことに喜びを覚えていると、紙切れを見つけた
『熱が下がっても学校に来んなよ』
少し乱暴な書き方の置き手紙に、私は笑った
葵
(いや、もう今からいっても既に遅刻ですしね
さすがに
今日は行かないわ)
そして、また重たい頭を溶けてブニョブニョになった氷枕へ沈めて、一眠りした
目覚めたのはもう、16時を回っていた
随分と元気も出てきた
葵
(なんか、大丈夫そうだし、部活行こっかなー♬
あ、ダメだダメだ!!
そんなことしたら影山に殺されちゃうぅぅう
でもバレーしたいよぅぅぅううう)
ベッドの上で1人心の奥でなく
こんなに暇だと、この部屋も随分と広く感じる
スイッと横に目を向けると、彼方に見えるのは
愛しのバリボー!!!!!
葵
(せめてっ
せめて触らせてたもうぅぅぅううう)
ベッドから滑り落ち、ほふく前進でバリボーの元へ向かう
葵
(以外とキッツイな………
なんか、クラクラしてきた………)
後少しで手が届きそうになったとき
ーーーーーガチャンーーーーー