第27章 happening!!
体育館内―
影山
「なあ、トス打ってくれないか?」
葵
「いいよー」
月島
「………」
(今日の葵、何か変)
エンドライン近くまで下がると、影山がトスを上げる
キュッキュッキュッキュッ
葵
(なんか、体が重く感じる………)
バッと飛んだ時、
大地さん
「あ!
おい!!それ打ったら「いたーっ!!!!」
打った直後に指に痛みが走る
月島
「バカでしょ……」
痛みとダルさが重なって、空中でバランスを崩す
「「「!!!」」」
ドタっと、何とか足から着地できたものの、やはりバランスを崩してそのまま倒れてしまった
影山
「! 大丈夫かっ」
日向
「津田!?」
皆が心配して駆け寄ってくれる
菅原さん
「ん……?
津田、顔打ったのか?
赤くないか??」
大地さん
「そうなのか?」
葵
(なんだろう………
ボンヤリしてて、意識がかすれる)
日向
「運動神経のいい津田が着地失敗なんて……」
西谷さん
「おいっ
大地さん!こいつ、熱い!」
田中さん
「そりゃ、こいつはいつもバレー熱心だけどよ」
西谷さん
「違ぇよ!!
本当に体が熱いんだよっ」
影山
「そういえば、今日は授業中ずっと寝てました」
日向
「それ、お前が言えんのか?」
影山
「お前も言えないだろーがよっ ボゲっ」
月島
「………(そっ
こいつ、熱ありますよ」
額に手を当てた蛍がそう告げる
清水様が体温計を持ってきてくださった頃には、目を開けているのもつらくなった