第23章 SIDEの自分
葵side
日向がトスを見たっ!?
今まで影山にトスを任せて、フルスイングだったのに
繋心
「っ……たっ……
た た た タイムッ!」
葵
「慌て過ぎでしょ……」ボソッ
日向
「あっおっ お前のトス信用してないとかじゃなくてだな……
なんだろ……」
葵
(オロオロしてるね……笑
影山に怒鳴られるとか思ったのかな?)
影山
「何焦ってんだ
お前」
繋心
「影山!」
葵
「(ビクッ)
おい、端でデカイ声出さないで」
繋心
「日向に いつもより柔めのトス出してやれ
いつものダイレクトデリバリーじゃなく―」
葵
(無視か!
こんなの前にもあったような……(泣))
影山
「インダイレクトデリバリー……」
日向
「? ? イン……??」
繋心
「いつもの『ズバッ!』っていう真っ直ぐな軌道のトスじゃなく
少しだけフワッとしたトスだ
イキナリ変えろって言っても難しいかもしんねえけど……」
日向
「? ? ?」
葵
「いつもと違うトスで日向に余裕が出来てさっきみたいにどこへ打つか考えられるようになるんだ」
日向
「オオ……」
影山
「やります」
葵
(新しい技かぁ……
影山となら、どんな攻撃も出来そう……)