第23章 SIDEの自分
初めのサーブは研磨
葵
(コーナーギリだ
研磨、良いコース打つなぁ)
繋心の近くで、試合を見る
本当は、研磨やクロが出てるのならなおさら試合に出たかった
戦ってみたかった
幼い頃からずっと一緒で、バレーも一緒にやってきた
だから、戦ってみたかった
でも、今さらそんなこと言ってもこれが私が選んだんだから………
私は、切り札になるって決めたんだから
日向と影山の変人速攻が决まる
猫又監督もさすがに驚いている
繋心と武田先生はニィっと笑みを浮かべる
横から見てると怖いよ
2人
葵
(うーん………)
向こうのチームは完璧にセッターに返している
葵
(音駒が強い理由は、
レシーブかぁ………
厄介だねぇ!)
繋心
「なんっか気持ち悪いな……」
葵
「?」
武田先生
「どうかしました?」
繋心
「様子を窺われてるっつーか……
観察されてるっつーか……」
武田先生
「はぁ………
そうですか?」
葵
(………)