第22章 再会
そして今に至るわけだ
葵
「お父さん、そんな事言ってたの(笑)」
黒尾
「ああ」
葵
「お父さんにはとりあえず手紙書いてるのに……
まあ、お母さんと一緒にだけど」
孤爪
「とりあえずって………」
葵
「お父さん、いいほど電話してくるんだもん」
黒尾
「は?
お前、携帯持ってんの?」
孤爪
「文明機器は私には使いこなせないーとか言ってなかった?」
葵
「無理矢理持たさせられたー
今は使いこなせるようになったよ!」
黒尾
「ふーん」
葵
「ふーんって何さ!!」
孤爪
「……後で教えてよ」
黒尾
(!? あの研磨が連絡先を交換だと……)
葵
「うん!いいよ(ニコッ
その代わり、後でゲームしよ!」
孤爪
「うん」
黒尾
(研磨が嬉しそう……)
研磨とはよくゲームをして遊んでたんだよね
対戦とかしてさ〜
懐かしいなぁ
孤爪
「クロも聞かないの?」
黒尾
「俺は、別に」
(何言ってんだ……)
葵
「厶……」
「いいもーん!教えないもんね!!」
孤爪
(大人げないなぁ……)
葵
「あ! ねぇねぇ!
猫又監督なんでしょ?
どうどう??」
孤爪
「どうって言われても……」チラ
黒尾
「こっちに振んな」
葵
「ウワサをすれば猫又監督だっ」ダッ
猫又監督の元へ走っていく葵
孤爪
「変わらないね」
黒尾
「ま、離れてから数カ月しか経ってねーしな」
孤爪
「………そうだね」