第17章 迷子の雛ガラス
体育館に無事戻ってこれた
そこには、
日向
「お!お帰り!!」
葵
「やっぱりここに居たんだ………
皆が捜してくれていたよ」
日向
「え"!?」
ピッピッと携帯の電話帳を開き、さっきもらった連絡先へと電話する
とりあえず、大地さんに
ーーーーープルルルルルッ ピッーーーーー
大地さん
「どうした?」
葵
「やっぱり体育館でした」
大地さん
「居たのか?」
大地さんの声は少しあがっていた
相当やばい坂だったんだろう
そして、大地さんの言葉に反応したであろう人達の少し残念がる声
もっとも分かりやすかったのが、田中さんの声だ
葵
「はい」
大地さん
「わかっt《まじかよー!》《くそ!俺の好物が!!!》
お前らっ!うるさーーいっ!!!
すまん、わかった
すぐ行く」
なんとなく、刑事ドラマのようなやりとりに笑いをこらえつつ
葵
「わかりました」
と告げると電話は切れた
日向はというと、よくわからないことをしている
さっきから、『ローリング、サンダーッ!!』とか言って前転している
そして、ピシッとちゃっかり決めポーズ
葵
「なにしてんの………」
日向
「ローリングサンダー!!」
葵
「何その技
あ、あれか。ポケ○ンの何かの技?」
日向
「ちっ、違うし!!
それより、俺が先に着いたから俺の勝ちだよな!?」
「「「それはどうかな?」」」
私の他に声が被った人2名
それも、少し怒りを含んだような声
ドアの方を見やると、影山と月島が立っていた
声の主は彼らのようだ
そして、またその後ろに他の部員が立っていた
この後、日向が影山にどうされたかは、言うまでもない