第12章 帰ってきた英雄
影山
「そのサーブ、教えろ」
葵
「なんで上からなの
教えてもらう側が」
影山
「ぐっ………
おし……教えて…ください」
葵
「うん、無理」(´^ω^`)
影山
「な"っ、お前、言わせといてそれはないだろ!!!ボゲっ」
葵
(教えるのはいいけど、教えちゃうとバレるじゃんか)
「なら、勝負して影山が勝ったら教えてあげてもいい」
影山の顔が明るくなる
影山
「それ、本当だろうな?」
葵
「うん。さっき、僕がしてたみたいにペットボトルを先に倒した方が勝ちだ」
影山
「わかった」
影山がボールをとってくる
そしてそれを私に投げてきた
どうやら先に打て、ということみたい
葵
「いいのか?僕が先に打っても」
影山
「いいから渡したんだろ
早く打てボケ」
コートに立つ
また軽く息を吐き目を閉じて開ける
ボールをさっきと同じように投げて打った
葵
(やばっ!さっきと同じサーブ打っちゃダメじゃん!!
もしかして、影山
これを狙って打たせたのか)
打ったボールはペットボトルの少し前で落ちた
影山
「っシ!!
次は俺だな」ニヤッ
顔が怖いよ影山君
影山も同じように集中する
ーーーーードッーーーーー
葵
(おお!威力が凄っ!!!
もしかして、あれ倒されるんじゃ………)
ーーーーーキュッーーーーー
影山の打ったボールの前に現れたのは
日向だった
腕を前に突き出してレシーブの形を取る
ーーーーーバガァン!!ーーーーー
日向
「うい"っ!!」
小さな悲鳴を上げる
そりゃー、あの威力じゃまともにとったら痛いでしょ
レシーブされて跳ね返ったボールはトスの居る位置ではなくまったく別の方
葵
(ある意味ナイス
日向)