第12章 帰ってきた英雄
葵
「………? 先輩?」
菅原さんは眠ってしまっていた
葵
(みんな、疲れて寝ちゃってる…)
ーーーーーコテッーーーーー
肩に重みを感じる
左肩に目を向けると、
菅原さんが私の肩で寝ていた
葵
(揺れたからかな?
それにしても、近い////)
髪の毛も、目も唇も、何もかもが近くって………
葵
(菅原さん起きちゃったらどういう顔をすればいいのか…///
寝心地、悪くないかな?
私、ちっさいからなー)
菅原さんが寝やすいように自分の体を動かす
起こさないように、起こさないように
菅原さん
「ん……」
葵
「(ビクッ)」
(起こしちゃったかな(汗))
菅原さん
「ん〜……」
キュッと服を掴まれる
葵
(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!////←
どうしようっ
動けなくなっちゃった!)
「………先輩、反則ですよ///」
揺れるバスの中、私と武田先生以外はみんな眠っていた