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チイサナイキ

第2章 出会い


『なんで…ここにいるの?』

椎菜は虎に語りかける。

虎は小さく首を振ったように見えた。

『ここはどこ?』

また語りかける。

虎もまた小さく首を振る。


仕方なく椎菜は腕の力で体をズリズリとドアの前まで移動させる。

ドアノブに手を伸ばして開けようとした。

ガチッ………



やはりあかない。

フゥ…とため息をついてドアに寄りかかる。


虎はそんな椎菜にすり寄って来た。


柔らかい毛並みが気持ちいい。

『ねぇ、あなたは名前はなんていうの』

虎はキョトンとした顔でこちらを見つめている。
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